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2016/07/05 マクベス [萬斎さまっ!!]

2016/07/05 「マクベス」@名古屋市芸術創造センター を見る

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今の仕事は土日休みなので、今日は仕事。
週の前半がみっちり業務がつまっているというのに、そういうときに限って。
追加の仕事が降ってくるっ!

あーっ!わーっ!うぉーっ!

と言いながらなんとか18時に脱出して劇場へ。
定時の後に予定を入れて、それをキャンセルしないで楽しめる。
その代わり、昨日は上司のいないなか残業だけど。メリハリのついたこの生活がほんと楽しいし、ありがたい。


詳細は、続きから~。

たぶん、再演、再々演とこれで3回目だと思う。

狂言の手法を使ったシンプルなセットやシンプルな演出は変わらず、音に生音が加わった。
いやぁ、藤原道三さんの尺八は豪華だー。
セットがない分、見る人の想像力を使うのが萬斎演出の好きなところ。
たとえば、舞台に四角い布が敷かれていて、布の外は魔女から見た世界、内側は登場人物が見る世界、
と分けられているのも好き。
そして、その布が舞台装置として使われるのも好き。
何もないところから、布を裏返すと矢が多数書いてあって、飛んでいく矢を表現したところとか。

今回追加された音楽の生音が豪華すぎで、ところどころもってかれてる感じがしたんで、
前回の演出の方が好きかな。


今回は、レディマクベスを鈴木砂羽さんが演じるということをとても楽しみにしてたんですが、結果、
「こうも変わるか」。というのが、一言目の感想。


王座が手に入った後、それを確固としたものとするため、罪を重ねるマクベス。
その話をしているところに、レディ・マクベスが「なぁに?」と聞くと、

「かわいいお前は知らなくてもいいんだよ」

だったかな、マクベスが罪を重ねることを、夫人は知らずとも良い、という場面。

一瞬、「え?」とその言葉に反応して目を開く、レディ・マクベス。
あなたと一緒にこの手を血に染めたのに、その後は知らなくてもいいって、そんな……という表現。
ここが印象的でした。

マクベスは「これ以上罪の意識に染まらせたくない、この生活を夫人のためにも守りたい」
という思いがあるのだろうけど。

置いてけぼりを感じて、マクベスが遠くなっていった感じが半端なく伝わってくる。
だからこそ、その後に何かがぷちんと切れてしまって夢遊病者へとつながっていくんだろう。

前回までは、レディ・マクベス自身の罪の意識、というところにフォーカスされて夢遊病者へとの
道を進んでいた気がするんだけれど、
今回のレディ・マクベスは、「魔がさした」というのはこういうことなのかな、と。
どこにでもいる普通の女性で、けなげで可愛くで、だんなさん想い。

#後でパンフレット読んだら、砂羽さんのインタビューで同じように書いてあって、うおぉぉーっと
#びっくり。砂羽さんの意図がちゃんと汲み取れたのがまた嬉しい。

しかし。
カーテンコールで、レディマクベスの「ぴしっ」とした顔で
正面向いて礼した後、ふわっと崩して砂羽スマイルするのはずるい。
もちろん、ちょりっす、しながら捌けていくのはもっとずるい。
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