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2018/04/08 柿葺落四月大歌舞伎-夜の部- [見ました]

2018/04/08 柿葺落四月大歌舞伎-夜の部-@御園座 を見る。

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御園座がまだ工事中の時、この辺りをふらっと歩いていると、銀行の支店がめちゃめちゃ「和」になってたんです。それも2軒も。
別の銀行だし、なぜテイストをそろえているんだろう?と疑問に思っていましたが、御園座がオープンして「あ、御園座があるから、合わせたんだね」と納得しました。

劇場入口へと続くながーいエスカレータの横には、垂れ幕でこの後3か月分の公演がはられていました。これから未来へとずっと続く劇場になってほしいものです。

今回お借りしたイヤホンガイドで、御園座の方が
「名鉄ホールさんや、中日劇場さんで続いてきた演目を上演……」
とお話になられていたので、ここでキャラメルボックスが公演したらと開幕までにいろいろと想像しておりました。
(クロノスで吹原が花道を走り抜けてくるとか……今以上に汗だくになりそうですね)

同じお話の中で「一幕見も考えている」とのこと。
仕事帰りに気軽に見に来れるようにぜひぜひお願いしたいものです。



今回の演目については、続きを読む で。


みどころ
一、梶原平三誉石切(かじわらへいぞうほまれのいしきり )
 梶原平三は源頼朝の優れた腹心で、多くの芝居では憎まれ役のイメージで登場しますが、この作品の梶原は、知性あふれる好人物として描かれています。頼朝公旗揚げのための金策に困る、青貝師(らでん細工の職人)六郎太夫と娘の梢が、平家方大名の大庭に銘刀を売りに訪れますが、大庭は刀の切れ味を試さないと納得しません。そこで梶原は、鎌倉八幡宮の石の手水鉢を一刀両断にして銘刀の誉を示します。紅白の梅が美しい早春の舞台そのままに、時代物の典型的な役柄がそろう、爽やかな義太夫狂言の一幕をお楽しみください。(松竹ホームページより引用)


梶原、と聞いて、源氏の家臣なのになぜ平家の大名の宴に?と一瞬疑問に思ったけれど、まだ梶原が平家側の人だった頃のお話でした。

イヤホンガイドに沿って、梶原の表情と手ぶりから感情の変化に目を向けると、目の開け方、見つめ方などで心の動きをしっかり表現していて、さすがだなぁと感服。
今まで、どうしても吉右衛門さんは、鬼平犯科帳の印象が強かったんですが、改めて歌舞伎役者さんだなぁと(当たり前!)。


みどころ
二、歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)
 歌舞伎十八番のなかでも屈指の人気を誇る作品です。兄頼朝に疎まれて、都から東北へ逃げ落ちる義経とその家来たち。立ちはだかる安宅の関守は頼朝の命を受けた富樫。一触即発の緊張感は乾坤一擲(けんこんいってき)の弁慶の踏ん張りを経て、一期一会の情けへと昇華してゆく。弁慶は全身全霊を投げ打って主君義経を守ります。勧進帳の読み上げ、山伏問答、呼び止めと双方の詰め寄り、富樫から疑った詫びの印として酒をすすめられての弁慶の延年の舞、飛び六方での花道の引込みと見せ場は続き、息もつかせぬ展開に心打たれる名作です。


実際に見に行くまでは、この演目が一番の楽しみでした。
ところが、久しぶりに古語の言い回し(能狂言の言い回し)を聞いたせいか、途中から理解が追い付かず、山伏問答の途中から問答が終わるまでは睡魔に…………。
イヤホンガイドでは、問答が終わった後に
「何を言っているかよくわからなかったかと思いますが、ここではそういう雰囲気を楽しんでいたければ」的なことを言っていて、それはイヤホンガイドの意味を自らなくしている解説ではないかと……。
以前から、私はこのガイドの方とは合わないので当たってしまったのが不運、と思っておきます。

みどころ
三、夕霧 伊左衛門 廓文章(くるわぶんしょう)
 年の瀬の大坂新町の廓。吉田屋の格子先へ紙衣を着た男が訪ねてきます。新町で全盛の太夫、扇屋夕霧の恋人で、つい先頃まで夜ごと豪遊していた藤屋伊左衛門の変わり果てた姿です。伊左衛門は放蕩のため勘当され、今は落ちぶれ果てています。昔の恩を忘れぬ喜左衛門は、夕霧を伊左衛門に会わせますが、伊左衛門はすねて見せます。夕霧は伊左衛門が顔を出さないので病になったのではないかと心配していたと話します。そこへ藤屋から勘当が許されたという知らせとともに、夕霧身請けの千両箱が運び込まれ、一度に春が来たように浮き立つ吉田屋の座敷。恋模様を情緒たっぷりに、竹本と清元の掛合で描かれる上方和事の代表的な作品です。


今日、久しぶりにブログを書こうとした理由は、この演目。
夕霧が綺麗で。自分がそう感じた、きれいだと思った、ということを残しておきたくてブログを書きました(^^;

藤屋から勘当が許されたという知らせとともに夕霧身請けの千両箱が運び込まれたところで、
吉田屋の女将さんが幸四郎に向けて「おめでたいといえば、襲名おめでとうございます」と
頭を下げたところで、場内拍手。
そのまま、最後の場面の「お手を拝借~」につながって場内みんなで拍手で締め。

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最後に今回の襲名記念用の幕を記念撮影。
(開演中以外は場内写真撮影OKでした)

楽しい一日でした♪
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