「夷毘沙門」を観る [萬斎さまっ!!]
久しぶりにこちらへの書き込みです。
1/2にNHKで放映された新春能狂言「夷毘沙門」を観ました。
この狂言は、美人の娘を持った親が恵比寿さまと毘沙門天様に
「いい婿があらわれますように」
とお願いしたところ、恵比寿様・毘沙門天様の両方が、
「俺が婿になろう」と現れてしまった。
お互いにお互いの悪口雑言を並べ立て、自分のいいところを述べて
自分が婿になるのが一番だ、といいますが、そこへ、親が、一言。
「婿になりたいなら、宝をくれ!」といいます。
そして、お宝の出し合いになるのですが。。。そこでも二人の神様は
張り合い、どちらも劣らぬ福の宝物だということで、帰ってしまいました。
狂言で神様の出てくるものを観ると思うことがひとつ。
やっぱ、恐ろしいのはヒトなのですよね。
第一、「宝くれ!」って言えます? 二人とも神様ですよ!!
それが、自分の娘の婿になるっていうのに。。。
しかも、これで宝物だけもらってお得なのは、親ですよね。。。
げに、恐ろしきは人間なり。
2007-01-06 14:10
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