SSブログ

「夷毘沙門」を観る [萬斎さまっ!!]

久しぶりにこちらへの書き込みです。

1/2にNHKで放映された新春能狂言「夷毘沙門」を観ました。

この狂言は、美人の娘を持った親が恵比寿さまと毘沙門天様に
「いい婿があらわれますように」
とお願いしたところ、恵比寿様・毘沙門天様の両方が、
「俺が婿になろう」と現れてしまった。
お互いにお互いの悪口雑言を並べ立て、自分のいいところを述べて
自分が婿になるのが一番だ、といいますが、そこへ、親が、一言。
「婿になりたいなら、宝をくれ!」といいます。
そして、お宝の出し合いになるのですが。。。そこでも二人の神様は
張り合い、どちらも劣らぬ福の宝物だということで、帰ってしまいました。

狂言で神様の出てくるものを観ると思うことがひとつ。
やっぱ、恐ろしいのはヒトなのですよね。
第一、「宝くれ!」って言えます? 二人とも神様ですよ!!
それが、自分の娘の婿になるっていうのに。。。

しかも、これで宝物だけもらってお得なのは、親ですよね。。。

げに、恐ろしきは人間なり。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。