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5/16 『ござる乃座inNAGOYA13th』 [萬斎さまっ!!]

5/16 『ござる乃座inNAGOYA13th』 @名古屋能楽堂 を観る。

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いつもファンクラブで抽選を申し込んでも当たらないので、今回もやめようかと思ってたんですが。
親子3代競演があるということで、ダメ元で申し込んでみたところ、当選♪

行ってみたら、 やはり、全席完売でした。
座席は、中正面席のう列。
目付柱で観づらい席じゃないかと思ってはいたけれど、思ったよりは観れました。

さすが能楽堂だな、と思ったのは、開演時間に間に合わなかった人たちは、1つめの演目が
終わるまで自分たちの席につけなかったことですね。

演目をしている最中に前に通られるのは邪魔でかなわん。

おかげで、最初の演目は、一番前の席だろうと、2番目だろうと、10列目だろうと空席のところが
いくつもありましたが、1つめの演目終了後に、ばしっと埋まっていきました(笑)

開演時間に間に合うように、お手洗いなどは事前に済ませるようにしましょうね~。

以下、ネタばれありの感想です。



「成上り」
 鞍馬に参詣した主人と太郎冠者。
 夜になって、太郎冠者が熟睡している間に、主人の大切な太刀を、盗人(すっぱ)に青竹に
 取り替えられてしまいます。
 翌朝「太刀が成り上がって、青竹になった」と言い訳する太郎冠者に、それは盗まれたんだろ、
 このへんにいるから捕まえるぞ、と待ち伏せして、見事、盗人を見つけたけど……。

 プログラムに、萬斎さん自身、書かれていましたが、万之介さんの太郎冠者、最高に
 茶目っ気たっぷり。しゃれてます。
 太刀を青竹にすりかえられてしまって、それを「青竹に成り上がった」と言い訳するくだりも
 見事だし、泥縄を地でいくこの演目、ほんっと、楽しすぎます♪

「盤渉楽」
 目を閉じて聞いてると、誰かが前で激しく舞っている様なそんな気分になるなぁ、と思って
 プログラムを見ると、浮きやかでテンポのよい演奏になる、と書いてあった。
 ただ、なんとなく、笛が微妙に軽やかでなかった気が…。
 私が、一噌さんのぴりっとした笛を聴きなれてるせいかもしれません。

「朝比奈」
 みんな、仏教を信じるようになって極楽浄土に行ってしまうので、地獄では餓死寸前の大飢饉。
 そこで、閻魔大王が自ら六道の辻に出て、罪人を地獄に連れて行こうとするが、そこに
 通りかかったのが朝比奈だった。朝比奈は、剛勇で武勇に秀でた男。
 閻魔は、地獄に連れて行くのをあきらめ、和田軍の話を聞かせてくれというので、朝比奈は語った。
 和田家の一員として、鎌倉幕府と戦う際に門を柱からぶち壊して、投げ飛ばし、さらには、
 幕府軍の怪力の男をころころとあちこちに跳ね飛ばした、という。
 語った礼として、閻魔に頼みごとをするが……。

 朝比奈の萬斎さんが、最初白装束で出てこられたのですが、意味が分からず、最後の方まで
 ノリで観てました(汗
 よくよく考えれば、「六道の辻」というのは、輪廻転生。人間が次に行く世界を決める分岐点。
 どこかの現世の道端ではないのですよ。
 最後の最後までそこに気づかず……。気づいてたら、もう少しいろいろと楽しめたと思うんだけど、
 また、いつかリベンジ。

「二人袴」
 今日は吉日なので、花婿が婿入りすることになっている。
 が、この花婿、一人では恥ずかしいのでついてきてくれと親に頼み、仕方なく、父が舅の家の
 前までついていき、礼装の袴をそこでつけてやる。
 婿が挨拶をすませると、舅の家の太郎冠者が婿殿の父が表に来ていると報告をする。
 「父上に入っていただきなさい」
 さぁ、困った。礼装の袴は1つしかないのだ!
 

 万作さん・萬斎さん・裕基くんの親子三代揃っての舞台は、名古屋では久しぶり。
 そして、その時にいけなかった私には、初めて。
 プログラムに萬斎さんが書かれているが、萬斎さんの舅は、はじめて、とのこと。
 いや~ん、始まる前からどきどきですよ。

 袴は長袴なので、まだまだ子供の裕基くんがはくと、「松の廊下」かっ!と突っ込みたくなるほど
 袴が長いのですが、それが「慣れてない(世間知らず)」という感じで、ほほえましくなります。

 舅の萬斎さん(おとうさん)は、なんか合ってました。
 婿のお父さんを敬ってる、ってのがひしひし伝わってきたからかもしれません。

 父は、万作さん(おじいちゃん)が演じているのですが、さすが。
 袴をつけてやるところから、1枚しかない袴を裂いてそれぞれ前に当てるところから、
 口が過ぎちゃうのをたしなめるところとか、もう、年の功というか、その扇子で床をぴしゃっ、と
 たたくだけで笑いが。

 最後、舞ってる間中、もう大笑ですよ。

 いや~、初の生二人袴でしたが、いいもの見せていただきました。
 中正面だって、観れただけでよかったですよ。

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