SSブログ

2014/6/3 シネマ歌舞伎「大江戸りびんぐでっど」 [見ました]

2014/6/3 シネマ歌舞伎「大江戸りびんぐでっど」@ミッドランドスクエアシネマ
を見る。

こちらでも書きましたが、
去年末、ミッドランドスクエアシネマで見つけたチラシで
一番見たかったのが今月の「大江戸りびんぐでっど」。

2010年だったかな。
チケットは、完売。現地にはいけずじまいでした。

でも、あろうことか、週末に予定を詰め込んでいたので、
仕事を調整して平日に見に行ってきました。

開場15分前に映画館に着いたら、大混雑。
チケット売り場で前に並んだ人も、「歌舞伎!」とか言ってるし。
入場してみたら、前から4列目以降はほぼ満席。
「あまちゃん」からのクドカン人気なのでしょうか。
びっくりしました。。。

さて、内容・感想等は、続きを読む、で。


(あらすじ) 時は江戸時代、処は大江戸。くさや汁を浴びた死人が“ぞんび”として生き返った。 人に噛みつき増え続ける“ぞんび”に江戸の町は大騒ぎ。 くさやの名産地新島出身の半助は、くさや汁を体に塗ることで彼らを従わせることに成功する。 想いを寄せるお葉と共に、何と人間の代わりに“ぞんび”を働かせる人材派遣会社「はけんや半助」を起業する。“ぞんび”は文句も言わずに人間の嫌がる仕事を安く請け負い、商売は大繁盛となった。しかしやがて派遣に仕事を奪われた人間たちが現れ、切っても死なない派遣“ぞんび”VS失業者の争いが始まろうとしていた。 (大江戸りびんぐでっどHP イントロダクション より)


感想から言うと、まず。
染五郎さん、よくしゃべりましたなぁ。。。おつかれさまです。

え? 実は、ちょっと想ってたのとは違ってました。

面白かったし、引き込まれたし、ばっちり「かぶいて」いたし、世相も切って(ると思いまし)たし、
そういう意味では、歌舞伎のお作法にのっとってた、と思います。

ただ……。

 歌舞伎座という場所を使い、
 歌舞伎役者が演じ、
 時代設定が江戸時代である。

という以外に、「歌舞伎」として、この演目を興行する狙いがわからない。
もうちょっと伝統芸能の「型」のようなものを使って、その枠の中でかぶいてくれるのかと思っていたのだけど。
(いとうせいこうさん作 の「鏡冠者」みたいな)

普通にどこかの劇団でやればいいんじゃないか。
演劇を見ているような心持で迎えた最後のあたり。
ラストシーンの永代橋に向かう直前。

祭りでごった返す中、派遣と失業者が出会い、酔っ払った失業者が鬱憤晴らしに派遣をののしる。
横についている女将さんが「酔っ払ってひどい事言ってすみません」とひたすらに頭を下げる。

派遣に何度も助けてもらったこともあり、肩を持つ遊女はこんな意味のことを言う。

「派遣が悪いんじゃない。その人間が、派遣に取って代わられる程度だったのさ」
「あんたっ!」

遊女の胸倉をつかみ、啖呵をきったのは女将さんだ。

「うちの人は、腕はそりゃぁもう確かなんですよ!亭主がこうなったのは、派遣のせいです!
 人間のくせに、派遣の肩もちやがって!!!」

貞淑な奥様が、だんなをコケにされた瞬間、ヒートアップする。
鬼気迫るとは、このことか。
ぞくっとするほど、魅入られる。

キャストにも名前が載らない。
エンドロールで追いかけ、彼を追いかけている友人がいるのを思い出した。
うん、確かに、分かる。
ひきつける力があると思う。
声にも、顔にも。

そういう意味でも、映画でズームインで表情や役者さんの細かいしぐさなどが見れたのは、よかったですね。


nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:演劇

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。